臨床検査室

検体検査

概要

検体検査では主に5つの検査を行っています。

一般検査 
 尿、便、穿刺液(腹水・胸水・髄液など)の検査をします

血液検査 
 血球算定や細胞形態を観察します

輸血検査 
 血液型検査、不規則抗体検査、交差適合試験、輸血製剤管理を行います

免疫検査 
 腫瘍マーカー、甲状腺ホルモン、感染症の検査をします

化学検査 
 血液中、尿中の成分を測定します


外来採血室


外来採血は8:00より「11番 採血・採尿検査受付」で行っています。
診察前に検査のある方は採血室入り口にある「採血・採尿受付機」にて自動受付後、採血室へお入りください。


《採血を受ける際の注意》
採血は腕の静脈で行いますので、当日は腕を出しやすい服装で来て下さい。
検査内容によっては前日、当日の食事の注意がある場合がありますので、医師の指示に従って下さい。
採血のあと、すぐに血液は止まりませんので5分間はしっかりと採血部位を押さえて下さい。また、重い荷物を持つと出血しやすいので気をつけましょう。入浴に際しての注意事項は特にありません。

《採尿を行う際の注意》
出来れば少し排尿してから、途中の尿を紙コップに採って下さい。尿が出ないときや尿量が少なかったときには、受付に声をかけて下さい。担当医に確認します。

《病棟採血準備》
入院患者さんの翌日採血する採血管の作成・準備を行い、看護部支援をしています。

一般検査


尿、便、穿刺液、髄液などの成分を調べます。
尿には腎臓で血液中から取り除かれた不要物、老廃物が排泄されるため、身体状況により成分が変化します。痛みを伴わず採取でき、そこから多くの情報が得られるため、スクリーニング検査や病態の経過観察に用いられます。

尿定性検査
尿に試験紙をつけ、糖・潜血などを検出し腎疾患、尿路系の異常、糖尿病、全身状態の異常等を確認できます。
尿沈渣検査
尿を遠心分離して得られた細胞などの沈渣成分を観察して、腎臓、尿管、膀胱の異常や感染症等を確認できます。



HCG検査
 妊娠、子宮外妊娠の判定や絨毛性疾患の術後の経過観察等に用いられます。
便潜血検査
 便に付着した血液成分を検出し、便の通り道である消化管の出血の有無を調べる検査です。主に下部消化管からの出血を確認でき、大腸がん健診などにも利用されています。
穿刺液検査
 体腔に溜まった胸水・腹水・心のう液中の細胞数・pH・比重の測定をし、体腔液の溜まった原因を知ることによって、病態の観察などに役立てています。
髄液検査
 細胞の数や種類を調べ、糖・蛋白を測ることにより、感染症の補助的診断や治療効果の観察に用いられています。

血液一般検査


血液検査、凝固線溶検査、血液沈降速度検査を行っています。血液は赤血球、白血球、血小板という血球成分と血漿成分から出来ています。

血球の検査は自動分析装置で行います。自動分析装置では判別しづらい血球の形は顕微鏡で観察して確認します。これら赤血球、白血球、血小板の数や形、赤血球に含まれるヘモグロビン量を知ることによって貧血、白血病、感染症の診断に必要な情報を得ることが出来ます。また、血液疾患や炎症性疾患の経過観察、治療の効果や判断などにも用いられます。



凝固線溶検査は、血液凝固因子と線維素溶解(線溶)反応によって出来た物質を自動分析装置で測定します。 血管が傷つくと血小板や凝固因子が働いて血栓ができ止血をします。血管が修復されると、止血栓は溶解され(線溶反応)血流は元に戻ります。この検査は、手術の出血の際きちんと止血ができるかの判断や先天性の凝固障害の診断、抗凝固作用のある薬(ワーファリン、ヘパリンなど)のモニタリング、また殆どの凝固因子は肝臓で作られるため肝機能のチェックなどに用いられています。

血沈検査は、血漿中にある炎症や蛋白異常を来たす疾患などで増加する蛋白により促進するため、炎症性疾患や蛋白異常をきたす疾患のスクリーニングや経過観察などに用いられています。



輸血部門


患者さんに対して、安全に輸血療法が行われるために輸血用血液製剤の適正保管・管理と輸血関連検査を行う部門です。
また血液製剤を適正に使用するために、輸血療法委員会を通じ監視・啓蒙活動も行っています。

輸血管理

血液製剤の適正保管・管理業務、輸血副作用の管理と把握、自己血輸血管理など血液製剤の適正な使用推進を行っています。
また、院内の輸血療法が適正に行われる為に血液製剤の使用データを輸血療法委員会にて報告・検討しています。

輸血関連検査

血液型検査
ABO血液型・Rh血液型を抗血清と血球を用いて検査します。



不規則抗体検査・同定検査
輸血をする際に、副作用を起こすような抗体が血液中に存在するかを検査します。

交差適合試験
輸血が安全に副作用を起こすことなく行えるのかを検査します。


生化学、免疫検査


体内(血液、尿、その他)から採取された成分を、分析装置8台(生化学分析2台、腫瘍マーカー分析2台、感染症分析、ヘモグロビンA1c分析、アンモニア分析、尿素呼気分析)を使用して測定しています。
また、分析器を用いずに用手法でも検査を行っており、こちらはコロナ抗原やインフルエンザ抗原検査をはじめ、14項目と多くの感染症の結果を5分~30分程度で結果を報告しています。


実施検査項目

当院基準範囲について

令和3年1月1日より、血液検査の37項目において、JCCLS(日本臨床検査標準協議会)が設定した共用基準範囲を採用しています。


共用基準範囲とは

健常者の大規模調査より求められ、日本国内で共通に利用可能な基準範囲として設定されたものです。日本医師会をはじめとする関連団体の賛同を得てリリースされた基準範囲です。最近では、国立病院や大学病院をはじめ、多くの施設が採用しています。

従来基準値との比較

今まで使用していた基準値は、臨床判断値である病態識別値(カットオフ値とも呼ばれ、病気の鑑別などに用いる値)、治療目標値、予防医学値など混在していました。そのため共用基準範囲を用いることにより、従来の値とかなり基準範囲が異なる項目が存在します。検査結果の解釈は、担当医師と良く相談してください。


当院取り扱い血糖測定器


【自己血糖測定器(SMBG)】
・メディセーフフィットスマイル(テルモ(株))
 使い方の説明、貸し出しを行っています

【持続血糖測定器】
・Free Style リブレ Pro
・Free Style リブレ
 結果の抽出を行い、診療部へ提出しています。