整形外科

PRP外来

PRP療法とは

血液の中には「血小板」とよばれる血液を固まらせる細胞があります。怪我をした時の傷の修復にはこの血小板が重要な役割を果たします。なぜなら、血小板には炎症を抑えたり、組織を修復したりする成長因子とよばれるタンパク質が多く含まれているからです。PRPとは「Platelet Rich Plasma」の略語で、日本語で「多血小板血漿(けっしょう)」といいます。患者さんから採取した血液を、高速回転で分離する装置にかけることで、血小板を多く含む血漿を作ることができます。このPRPを患部に注射することにより、痛みの緩和や早期治癒の効果が期待されます。PRP療法は変形性関節症から野球肘などのスポーツ障害まで幅広く行われています。

★当院はPRP療法を受けられる医療機関として下記サイトに掲載されています
https://www.seikei-saisei.jp/institution.html#kanagawa

適応となる疾患

変形性膝関節症・変形性股関節症・膝半月板損傷・肩腱板損傷など関節内の疾患。
上腕骨外側上顆炎(テニス肘)・膝蓋腱炎・アキレス腱炎など腱・靭帯の慢性化した疾患。
肉離れ・靭帯損傷など外傷によって生じた疾患。
抗凝固薬を使用中の方、血小板減少症等出血性素因のある方、慢性腎不全・肝硬変・重篤な感染を有している方等は治療を受けて頂くことができません。


PRP療法の流れ

金曜午前中のPRP外来を受診して下さい。
①事前にレントゲン検査、MRI検査等を行い、病態を正確に診断します。
②治療当日

採血;約15mlの血液を採取します。

遠心分離 ; 遠心分離機と専用のシリンジを使用しPRPを作製します。約10分間かかります。


注射 ; 超音波ガイドを用いて、患部に正確にPRPを注射します。注射後は約10分間安静にして、体調に変化がなければすぐに帰宅できます。



副反応

患者さん、ご自身の血液を用いるため、アレルギー反応や感染症のリスクが少ない安全な治療です。PRP注射後〜数日間、治癒過程における炎症反応のため痛みや腫れが生じることがあります。

費用

PRP療法は保険診療として治療ができず、自由診療となります。一回のPRP療法にかかる費用は、3万円(左右両方の場合5万円)となります。膝関節内の治療は原則的に約4週間の間隔をあけて3回行いますが、病状、部位などにより変更します。

研究

PRP療法は幅広い疾患の治療に使用されておりますが、その効果やメカニズムはまだ解明されていないことも多くあります。そのため当院では、患者様の個人情報が特定されないように注意しながら、データを解析し、学会への発表や、学会誌の報告に使用させて頂きます。PRP療法の今後の発展のために、何卒ご協力を宜しくお願い致します。