癌化学療法を外来通院で行うことが一般的になりつつありますが、これはわが国でも近年入院期間の短縮が叫ばれ、日本の診療形態も入院治療から外来治療へと移行しており医療保険の上でも外来治療の条件が整ってきた背景もあり当院でも外来化学療法を実施してきております。
当科での対象となる疾患は消化器癌、乳癌です。ただし、高齢者や全身状態が不安定な場合、抗癌剤投与後の水分負荷が必要な場合などは外来化学療法からは除外しております。化学療法の投与薬剤の組み合わせは基本的には科学的根拠に基づいた標準治療を行い、保険適応外のものは扱っておりません。
また、当科では「癌化学療法マニュアル」(第6版)を作成し、常に新しく保険適応になった薬やその組み合わせの投与についてバージョンをアップしながら外来化学療法を行っております。
例えば最近では進行再発大腸癌に対しfirst lineであるFOLFOX-6を導入しており、患者さんは治療を受けるにあたり入院にてIVHリザーバーを造設した後外来にてエルプラットと5-FUを投与後専用ポンプにて5-FUを詰めて自宅に持ち帰り46時間持続投与を行っております。重大な副作用等発現した場合は速やかに入院させフォローアップしておりバックアップ体制も整備されております。
今後は外来化学療法室を現在の外科外来から独立させアメニティーを充実させ、より患者さんが外来化学療法を快適に行っていただくべくハード面を充実させるように努力してまいります。
