リウマチ外来について
当院は日本リウマチ学会専門医および日本整形外科学会リウマチ医が治療を担当しており、日本リウマチ学会より教育施設として認定されています。
リウマチ専門医療機関として、関節リウマチおよびリウマチ性疾患の患者さんを対象として,薬物治療から、リハビリ、日常生活指導、補助装具処方、そして手術的治療まで、症状に応じた治療を行っています。
関節リウマチとは?
関節リウマチは自己免疫疾患(免疫機能の異常によって生じる一連の疾患)のひとつです。全身の関節の炎症が起こり、関節の痛み、腫れ、こわばりが生じます。病気が進行すると、関節に変形を生じ、日常生活に支障をきたす病気です。
関節リウマチの原因は未だにわかりませんが、最近の研究により、関節リウマチの病態はかなり解明されてきており、これに伴い、治療法も着実に進歩してきています。
関節リウマチの診断について
自覚症状,関節の腫脹部位の診察や血液検査及びレントゲン検査などを行い、その結果をみて総合的に関節リウマチかどうかを診断します。
参考までに関節リウマチの診断基準(アメリカリウマチ学会)を下に述べます。
- 朝に両手のこわばり感が1時間以上持続すること
- (手指、手首、肘、膝、足首、足指の関節のうち)少なくとも3か所以上の関節が腫れる
- 手首または手指の関節(指先から数えて2番目,3番目の関節)が腫れる
- 上記の関節が左右同時に腫れる
- 肘の裏、かかと、手の甲などの皮膚の下に小さなしこり(皮下結節)ができる
- 手のレントゲン検査で骨の変化が現れる。
- 血液検査でリウマチ因子が陽性になる
1から5は患者さんの症状で、このうち@から4は症状が6週間以上続くことが必要です。
6,7は病院の検査で判明します。
薬物療法について
- 関節の痛みや炎症を抑える薬:非ステロイド系消炎鎮痛薬(NSAIDS)【内服薬】
- 免疫異常も改善する抗リウマチ薬(DMARDS)【内服薬】
- 副腎皮質ホルモン(ステロイド)【内服薬】
- 生物学的製剤【注射薬】
手術療法について
いろいろな薬物療法を行っても炎症組織の肥大や関節の破壊が進行することがあります。当科では関節機能の保持、改善に関する装具療法および理学療法も合わせて行っております。
すでに高度に関節変形を生じ、日常生活にかなり支障をきたすような患者さんでは、以下のような手術によって機能の改善を計ることが必要になります。
| 上肢 | 滑膜切除術 関節形成術(手首、手指) 人工関節(肩 肘 手指) 関節固定術(手首,手指) 腱形成術(腱移植術,腱縫合術) |
| 下肢 | 滑膜切除術 関節形成術(足部、足指) 人工関節(股 膝 足首) 関節固定術(足首,後足部,足指) |
| 脊椎 | 脊椎固定術(脊椎インストゥルメンテーションを含む) 椎弓切除術 |
現在四肢関節の機能を回復するのは、やはり人工関節置換術が主流と言えます。 人工関節の開発は日進月歩であり、耐久性に優れたものや、関節の動きがよいものなどがどんどん開発されています。また最近、股関節、膝関節では、従来より手術創が小さい低侵襲手術がクローズアップされており、当院でも積極的に行っています。このため手術後のリハビリテーションが早く開始できるため、入院期間も短縮されました。
受診について
関節リウマチは「不治の病で、どんどん進行して寝たきりになってしまう」と昔ながら言われてきたことは現在ではほとんどありません。たしかに関節リウマチは簡単には治りにくい病気かもしれませんが,決してあきらめる必要はなく、適切な治療によって症状がほとんど消失することも少なくありません。
もし関節リウマチがご心配の方は一度当院外来にてご相談下さい。
なお専門外来であるリウマチ外来では初診受付はしておりません。まず午前中の整形外科一般外来にて当外来の予約をお取り下さい。
担当医師
| 担 当 医 | 職 名 | 専門分野・資格 |
|---|---|---|
| 斉藤 裕 | 整形外科・部長 | 日本リウマチ学会専門医 日本整形外科学会リウマチ医 リウマチ財団登録医 |
| 安羅 有紀 | 整形外科・医長 | 日本整形外科学会リウマチ医 リウマチ財団登録医 |

