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睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは
睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは、その名のとおり、夜睡眠中に呼吸が止まってしまう病気です。呼吸が止まることを無呼吸と言いますが、これは10秒以上、口・鼻の気流が停止した状態をさします。この無呼吸が一晩に30回以上、あるいは1時間当たり5回以上起こった場合をSASと診断します。無呼吸が起こる原因は、寝ている時に喉の部分が塞がってしまうためです。もともと太っていて喉が狭い人や、顎が小さい人などに起こりやすく、ひどい鼾(いびき)が特徴です。無呼吸の程度がひどいと、酸素を取り入れることができなくなり、心臓病や脳卒中などにかかりやすくなります。また、呼吸が再開するたびに目を覚ましてしまうので、ぐっすり眠ることができません。その結果、日中に強い眠気が襲ってきて社会生活が障害されます。居眠りによる交通事故を起こしやすいことが知られています。鼾・肥満・眠気が3大特徴といえます。治療は、鼻CPAPといって(図1)、寝る時に鼻マスクを装着して空気を吸入しながら就寝する治療法が有効で、劇的に効果があります。日本では、1時間当たりの無呼吸数が20回以上の重症では、治療が健康保険で使え、現在は約10万人近くの人がこの治療を受けています。軽症な人では、減量や側臥位就寝(体を横にして寝ること)でよくなることがあります。寝る時に口の中に装具(マウスピース)を装着する方法もあります。軽症な人や鼾だけの人には有効で、最近、保険でも使えるようになりました。

図1
呼吸器内科 本間 和夫

