専門医研修プログラム

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専門医研修プログラム

1.相模原協同病院外科専門医研修プログラムについて

相模原協同病院外科専門医研修プログラムの目的と使命は以下の 5 点です。

  • 専攻医が医師として必要な基本的診療能力を習得すること。
  • 専攻医が外科領域の専門的診療能力を習得すること。
  • 上記に関する知識、技能、態度と高い倫理性を備えることにより、患者に信頼され、標準的な医療を提供でき、プロフェッショナルとして誇りを持ち、患者への責任を果たせる外科専門医になること。
  • 外科専門医の育成を通して国民の健康、福祉に貢献すること。
  • 外科領域からサブスペシャリティ領域(消化器)の専門医取得へと連動すること。

2.研修プログラムの施設群

  • 相模原協同病院と関連施設(6 施設)により専門研修施設群を構成します。本専門研修 施設群 44 名の専門研修医指導医が専攻医を指導します。
  • 専門研修基幹施設
名称 都道府県 1.消化器外科 2. 心臓血管外科 3.呼吸器外科 4.小児外科 5.乳 腺外科 6.救急科 1.統括責任者
2.統括副責任者
相模原協同病院 神奈川県 1,2,3,4,5,6 1.相﨑一雄
2.若林正和

専門医連携施設

名称 都道府県 1.消化器外科 2. 心臓血管外科 3.呼吸器外科 4.小児外科 5.乳 腺外科 6.救急科 連携施設代表者
国立病院機構災害医療センター 東京都 1,2,3,4,5,6 若林和彦
北里大学病院 神奈川県 1,4,5 比企直樹
独立行政法人国立病院機構相模原病院 神奈川県 1,3,5 金澤秀紀
聖路加国際病院 東京都 1 鈴木研裕
社会福祉法人かりゆし会 ハートライフ病院 沖縄県 1 西原 実
虎の門病院 東京都 1 橋本雅司

3.専攻医の受け入れ数について

本専門医研修施設群の 3 年間の NCD 登録数は 5163 例で、専門研修指導医は 44 名のため、本年度の募集専攻医数は 4 名です。

4.外科専門研修について

1)外科専門医は初期臨床研修修了後、3 年(以上)の専門研修で育成されます。

  • ①3 年間で基幹または連携施設で最低 6 か月以上の研修を行います。
  • ②専門研修の 3 年間に、それぞれ医師に求められる基本的診療能力、態度(コアコ ンピテンシー)と外科専門研修プログラム整備基準にもとづいた外科専門医に求 められる知識、技術の習得目標を設定し、その年度末に達成度を評価して、さらに 専攻医としての実力をつけていくように配慮します。具体的な評価方法は後の項 目で示します。
  • ③相模原協同病院外科専門医研修プログラムの研修期間は 3 年間としています が、習得が不十分な場合は習得できる期間まで延長することができます。
  • ④研修プログラムの修了認定には規定の経験症例数が必要です。
  • ⑤初期臨床研修期間に当院のような外科専門基幹施設ないし連携施設で経験した 症例(NCD に登録されていることが必須)は、研修プログラム統括責任者が承認 した症例に限定して、手術症例数に加算することができます。(ただし加算症例は 100 例を上限とする)

2)年次毎の専門研修計画

  • ①専攻医の研修は、毎年の達成目標と達成度を評価しながら進められます。以下に 年次毎の研修内容、習得目標の目安を示します。
  • ②専門研修 1 年目では、基本的診療能力および外科基本的知識と技能の習得を目 標にします。専攻医は定期的に開催されるカンファレンス、症例検討会、抄読会、 院内主催の研修会の参加に加え、e-learning、書籍や論文などの通読、また日 本外科学会や各メーカーの手術ビデオライブラリなどを通して、自らも専門知識、 技能の習得を計ります。
  • ③専門研修 2 年目では、基本的診療能力の向上に加えて、外科基本的知識、技能を 実際の診断、治療へ応用する力量を養うことを目標とします。さらに専攻医は学 会、研究会への参加などを通して専門知識、技能の習得を目標とします。
  • ④専門研修 3 年目では、チーム医療において責任を持って診療にあたり、後進の指 導にも参画し、リーダーシップを発揮して、外科の実践的知識、技能の習得により 様々な外科疾患へ対応する力量を養うこと目標にします。カリキュラムを習得した と認められる専攻医は、積極的なサブスペシャリティ領域の専門医取得に向けた 技能研修へ進みます。

3)相模原協同病院外科専門医研修プログラムコース

相模原協同病院外科専門医研修プログラムの具体例を示します。
消化器外科のサブスペシャリティ取得を目指した外科専門医研修を行います。

  • 1 年目:基幹施設あるいは連携施設に所属し研修を行います。
    鼠径ヘルニア手術、虫垂切除術、胆嚢摘出術、上下部消化管領域の中難度手術 に加え、必要な症例数に応じて心臓血管、乳腺や呼吸器外科研修をそれぞれ行 います。
  • 2 年目:基幹施設あるいは連携施設に所属し研修を行います。
    上記の手術の他、上下部消化管領域の高難度手術、肝胆膵領域の中難度手術 も経験する。
  • 3 年目:基幹施設あるいは連携施設に所属し研修を行います。
    上記の手術の他、難度問わず、多くの症例を経験する。
  • 不足症例については、基幹施設および関連施設にて当該領域をローテーション し、不足数を補填します。

心臓血管外科、呼吸器外科、乳腺外科の各サブスペシャリティ取得に関しては心臓血管外 科、乳腺外科は北里大学の各医局入局、呼吸器外科は慶応義塾大学の医局入局後に各大 学のプログラムを行うことになります。

4)週間計画および年間計画

基幹施設 (相模原協同病院)

8:00 - 8:30 外科カンファレンス
8:30 - 9:00 勉強会
8:30 - 12:00 病棟業務
9:00 - 13:00 外来
9:00 - 11:00 朝回診
16:00 - 16:30 夕回診
16:30 - 17:30 内科外科カンファレンス
9:00 - 手術

研修プログラムに関連した全行事の年間スケジュール

全体行事
4 年度専門医研修開始
日本外科学会学術集会に出席および発表
5 研修終了者:専門医認定審査申請
日本ヘルニア学会総会に出席および発表
7 日本消化器外科学会総会に出席および発表
8 研修終了者:専門医認定審査(筆記試験)
10 日本消化器外科学会大会に出席および発表
10 前期の進捗状況の専攻医報告
11 日本臨床外科学会総会に出席および発表
11 研修終了者:専門医認定審査(面接試験)
12 日本内視鏡外科学会総会に出席および発表
11 - 12 次年度 専攻医 試験
2 専攻医:研修目標達成度評価報告と経験症例数報告用紙の作成
指導医、指導責任者:指導実績報告用紙の作成
専攻医:研修プログラム評価報告用紙の作成
3 専攻医:研修目標達成度報告用紙と経験症例数報告用紙を提出
指導医、指導責任者:指導報告用紙の提出
研修プログラム管理委員会開催
専門研修終了式

5.専攻医の到達目標について(取得すべき知識、技能、態度など)

専攻医が、医師として必要な基本的診療能力および外科領域の専門的診療能力を 習得すること。また、その知識、技能、態度と高い倫理性を備えることにより、患 者に信頼され、標準的な医療を提供でき、プロフェッショナルとして誇りを持ち、 患者への責任を果たせる外科専門医になること。その結果、国民の健康、福祉に貢 献すること。

6.各種カンファレンスなどによる知識、技能の習得について

1)基幹施設および連携施設の所属医師および看護師、近隣の連携病院および開業医による治療および管理方針の症例検討を行い、専攻医は積極的に意見を述べ、スタッフの意見を拝聴して、具体的な治療と管理の論理を学習します。
代表的なカンファレンスを以下に示します。

  • ①キャンサーボードおよび治療報告会
    消化器領域や呼吸器科領域において、連携病院および関連施設の医師を招いて 看護スタッフ、緩和スタッフ、放射線科医、病理医、内科医、外科医の一元的な治 療では成立しない、標準治療に該当しない症例を検討し、がん診療連携拠点病院 として望ましい治療方針の決定をするカンファレンスです。治療終了した症例を 病理医の指導の下、手術治療および集学的治療の効果を検証します。
  • ②基幹施設と連携施設による症例検討会
    3~4 月毎に各施設の専攻医が症例を持ち寄り、発表内容、発表の仕方、発表の 姿勢を吟味し同僚からの質疑応答の討論を行います。
  • ③救急カンファレンス
    診断・治療に難渋した救急疾患の症例検討を、関連科医師と共に開催していま す。症例検討を通して、知識の共有、スタッフ間のコンセンサスの形成を行い、診 療の更なる改善を目指しています。
  • ④死亡症例における周術期の検討会
    外科系診療科および関係スタッフが参集して、死因の検証および今後の対策に ついて検討をします。

2)各施設において抄読会や勉強会を実施し専攻医は最新のガイドラインを参照する とともにインターネットなによる情報検索を行います。

3)院内トレーニングラボ設備や教育 DVD などを用いて積極的に手術手技を学びます。

4)日本外科学会の学術集会(特に教育プログラム)、e-learning、そのほか各種研 セミナーや各病院内で実施される講習会などで学びます。

5)標準的医療および今後の期待される先進的医療

6) 医療倫理、医療安全、院内感染対策

7.学問的姿勢について

専攻医は、医学医療の進歩に遅れることなく、常に研鑽、自己学習することが求められま す。患者の日常的診療から浮かびあがるクリニカルクエスチョンを日々の学習により解決 し、今日のエビデンスでは解決し得ない問題は臨床研究に自ら参加、もしくは企画する事で 解決しようとする姿勢を身につけます。学会には積極的に参加し、基礎的あるいは臨床的 研究成果を発表します。さらに得られた成果は論文として発表し、公に広めるとともに批評 を受ける姿勢を身につけます。
研修期間中に以下の用件を満たす必要があります。

  • 日本外科学会定期学術集会に 1 回以上参加
  • 指定の学術集会や学会出版物に筆頭者として症例報告や臨床研究の結果を発表

8.医師に必要なコアコンピテンシ-、倫理性、社会性などについて

医師として求められるコアコンピテンシーには、態度、倫理性や社会性などが含まれてい ます。内容を具体的に示します。

  • 医師としての責務を自律的に果たし信頼されること(プロフェッショナリズム)
    ⇒ 医療専門家である医師と患者を含む社会を十分理解し、患者、家族から信頼あれ る知識、技能および態度を身につけます。
  • 患者中心の医療を実践し、医の倫理、医療安全に配慮すること
    ⇒ 患者の社会的、遺伝学的背景も踏まえ患者ごとに的確な医療を目指します。
    ⇒ 医療安全の重要性を理解し、事故防止、事故後の対応をマニュアルに沿って実践 します。
  • 医療の現場から学ぶ態度を習得すること
    ⇒ 臨床の現場から学び続けることの重要性を認識し、その方法を身につけます。
  • チーム医療の一員として行動すること
    ⇒ チーム医療の必要性を理解し、チームのリーダーとして活動します。
    ⇒ 他のメディカルスタッフと協調して診療にあたります。
  • 後輩医師に教育、指導を行うこと
    ⇒ 自らの診療技術、態度が後輩の模範となり、また形成的指導が実践できるように 学生や初期研修医および後輩専攻医を指導医とともに受け持ち患者を担当し、チ ーム医療の一員として後輩医師の教育、指導を担います。
  • 保険医療や主たる医療法規を理解し、遵守すること
    ⇒ 健康保険制度を理解し、保健医療をメディカルスタッフと協調して実践します。
    ⇒ 医師法、医療法、健康保険法、国民健康保険法、老人保険法を理解します。
    ⇒ 診断書、証明書が記載出来ます。

9.施設群による研修プログラムおよび地域医療についての考え方

1)施設群による研修

研修プログラムでは、相模原協同病院を基幹施設とし、地域の連携施設を中心に病 院群を構成している。専攻医はこれらの施設群をローテーションすることにより、多彩 で偏りのない研修を行うことが可能になります。このことは専攻医が専門医取得に必 要な経験を積む上で大変有効です。当院だけの研修では高度急性期医療および難治 癌の治療が中心になり common disease の経験が不十分になります。この点、地 域連携病院での多彩な症例を研修することで医師として基本的な力を獲得できま す。相模原協同病院外科専門医研修プログラムでは指導内容や経験症例数に偏り、不 公平がないよう十分配慮しています。
施設群における研修の順序、期間等については、専攻医数や個々の専攻医の希望 と研修進捗状況、各病院の状況、地域の医療体制を勘定して、相模原協同病院外科専 門医研修プログラム管理委員会で調整、決定します。

2)地域医療の経験

地域の連携病院では責任を持って多くの症例を経験することが出来ます。また地 域医療における病診・病病連携、地域包括ケア、在宅医療などの意義について学ぶ環 境が提供され、複数のコンピテンシーを包含したものです。
本プログラムでは小規模病院において地域医療を学ぶことが出来ます。地域の医 療資源や救急体制について把握し、地域の特性に応じた病診・病病連携のあり方に ついて理解して実践する。
ADL の低下した患者に対して在宅医療や緩和ケア専門施設などを活用した医療 を立案する。

10.専門研修の評価について

専門研修中の専攻医と指導医の相互評価は、施設群による研修とともに専攻医研修プロ グラムの根幹となるものです。
専門研修のそれぞれの年次においてコアコンピテンシーと外科専門に求められる知識、 技能の習得目標を設定し、その年度の終わりに達成度を評価します。このことにより基本か ら応用へ、さらに専門医として独立して実践できるまで着実に実力を付けるように配慮し ます。
1 年間を前期と後期にわけ、院内の業績評価の時期に一致して指導医と専攻医が達成状 況を検討しあい、次の半期に改善できるように調整していきます。

11.専門研修プログラム管理委員会について

基幹施設である相模原協同病院は、院内研修委員会の下部組織として専門研修プログラ ム管理委員会と専門研修プログラム統括責任者を置きます。連携施設群には、専門研修プ ログラム連携施設担当者と専門研修プログラム委員会組織が置かれます。
相模原協同病院プログラム管理委員会は、専門研修プログラム統括責任者、副委員長、 事務局代表、外科各分野の専門研修指導医、および連携施設担当委員などで構成されま す。研修プログラム改善に向けての会議には専門医取得後の若手医師代表が加わります。 専門研修プログラム委員会は、専攻医および専門研修プログラム全般の管理と専門研修 プログラムの継続的改善を行います。

12.専攻医の就業環境について

  • 基幹施設および連携施設の専門研修責任者は、専攻医の労働環境改善に努めます。
  • プログラム統括責任者又は研修指導医は、専攻医のメンタルヘルスに配慮します。
  • 専攻医の勤務時間、当直、給与、休日は労働基準法に準じて各基幹施設、各連携施設 の施設規定に従います。

13.修了判定について

3 年間の研修期間における年次毎の評価表および 3 年間に実地経験目録に基づいて、 知識、技能態度が専門医試験を受けるのにふさわしいものであるかどうか、症例経験数が日本専門医機構の外科領域研修委員会が要求する内容を満たしているかどうかについて 専門医認定申請年の 3 月末に研修プログラム統括責任者または研修連携施設担当者が研 修プログラム管理委員会において評価して、研修プログラム統括責任者が修了の判定をし ます。

14.外科研修の休止、中断、プログラム移動、プログラム外研修の条件について

日本外科学会 「専攻医研修マニュアル」を参照してください。

15.専門研修実績記録システム、マニュアル等について

研修実績及び評価の記録

外科学会のホームページにある書式(専攻医研修マニュアル、研修目標達成度評価報告 用紙、専攻医研修実績記録、専攻医指導評価記録)を用い、専攻医は研修実績(NCD 登録) を記載し、指導医による形成的評価、フィードバックを受けます。総括的評価は外科専門研 修プログラム整備基準に準じて、少なくとも 1 回行います。相模原協同病院外科専門医研 修プログラム管理委員会にて、専攻医の研修履歴(研修施設、期間、担当した専門研修指導 医)、研修実績、研修評価を保管します。さらに専攻医による専門研修施設および専門研修 プログラムに対する評価も保管します。
プログラム運用マニュアルは以下の専攻医研修マニュアルと指導医マニュアルを用います。

  • 専攻医研修マニュアル 別紙「専攻医マニュアル」参照
  • 指導医マニュアル
  • 専攻医研修実績登録フォーマット
    ⇒「専攻医研修実績記録」に研修実績を記録し、手術症例は NCD に登録します。
  • 指導医による指導とフィードバックの記録
    ⇒「専攻医研修実績記録」に指導医による形成的評価を記録します。

16.専攻医の採用と修了について

1)採用方法

相模原協同病院外科研修プログラム管理委員会は、毎年6月頃から説明会等を行い、外科専攻医を募集します。プログラム応募者は10月末までに相模原協同病院外 科専門研修プログラム責任者宛に申請書と履歴書の書類を郵送提出してください。

電話でのお問い合わせ 042-761-6020
e-mailでお問い合わせ ikyoku@sagamiharahp.com 手塚 です。

原則として 11 月中に書類選考と病院幹部面接を行い、採否を決定して本人に文書 で通知します。
応募者および選考結果は 12 月の相模原協同病院外科専門医研修プログラム管理 委員会おいて報告します。

2)研修開始届け

研修を開始した専攻医は、各年度の 5 月 31 日までに、専攻医氏名、以下の情報を 添え、日本外科学会事務局および日本専門医機構に報告する。

  • ①専攻医の氏名、医籍登録番号、日本外科学会番号、専攻医の卒業年度
  • ②専攻医の履歴書
  • ③専攻医の初期研修修了証

3)修了要件:「専攻医研修マニュアル」参照

相模原協同病院循環器内科 後期研修プログラム

【指導医】
循環器センター長 杉本 篤彦

相模原協同病院 循環器内科は、急性期病院として虚血性心疾患、心不全、不整脈の治療に地域の基幹病院として力を注いでいます。

近年の冠動脈インターベンション治療は例年 550件程度と、県下でもトップレベルに位置しており(令和3年度 神奈川県 5位)、一般的に難易度の高いとされる慢性完全閉塞やロータブレーター、ダイアモンドバック、DCAなども積極的に取り組んでおり、全国平均と比較しても遜色のない治療成績を治めております。

不整脈治療に関しては、カテーテルアブレーション、ペースメーカー(両心室を含む)、植込み型除細動器等のデバイス治療も数多く施行しております。

補助循環に関しましてもIABP, PCPS, Impella等多く施行しております。

当院は循環器内科専門医研修施設、日本心血管インターベンション学会研修施設日本不整脈心電学会研修施設に認定されており、後期研修の先生方には、まずは循環器専門医、心血管インターベンション治療学会認定医の取得を目指して、充実したスタッフや体制のもと、循環器内科医として研鑽して頂ければと考えております。相模原協同病院 循環器内科は、急性期病院として虚血性心疾患、心不全、不整脈の治療に地 域の基幹病院として力を注いでいます。

【主な症例数】

令和3年の手技件数は、冠動脈インターベンション治療 542件、冠動脈造影検査 935件、急性心筋梗塞 133件、慢性完全閉塞 58件、ロータブレーター 21件、カテーテルアブレーション 124件、植え込みデバイス 75件でした。

(後期研修医の1年間手術症例は下記)

【これまでの実績など】

  • 循環器専門医資格においては既に10名が取得し、心血管インターベンション学会専門医・指導医 3名、認定医5名です。
  • 希望があれば、国内留学も可能です。
  • 学会発表や研修会に積極的に参加してもらいます。
主たるスケジュール年数 研修内容
後期研修医
1年目

指導医のもとで手術、病棟、当直を中心に循環器内科的修練を行います。チーム制ではありますが、基本的には主治医が責任をもって管理し、外来も受け持ちます。心臓カテーテル検査300/日を目標に行ってもらいます。修練状況によりPCI術者として症例を重ねて頂きます。

また、ペースメーカー等デバイス植込み手術およびカテーテルアブレーション治療に術者、助手として積極的に参加して頂きます。

2年目 近隣の連携大学病院(東海大学、北里大学など)循環器内科にて研修を行って頂きます。
3年目

循環器内科医としてさらに多くの経験を積み、技量次第ではロータブレーターなども携わってもらいます。

研修医を助手にペースメーカー植込み術者ができるようになるのが目標です。また、心房細動等に対するカテーテルアブレーションの術者も経験して頂きます。

*内科専門医研修と循環器専門医の連動研修も可能となっています。

※見学希望も随時受け付けています。ご希望の方は下記までご連絡下さい。

・循環器センター長 杉本篤彦:a.sugimoto@nifty.com

・医局事務 手塚:ikyoku@sagamiharahp.com

1.理念・使命・特性

理念

  • 本プログラムは,神奈川県相模原医療圏の中心的な急性期病院である相模原協同病院を基幹施設として,神奈川県相模原医療圏・近隣医療圏にある連携施設とで内科専門研修を経て神奈川県の医療事情を理解し、地域の実情に合わせた実時的な医療も行えるように訓練され、基本的臨床能力獲得後は必要に応じた可塑性のある内科専門医として神奈川県全域を支える内科専門医の育成を行います。
  • 初期臨床研修を修了した内科専攻医は,本プログラム専門研修施設群での3 年間(基幹施設2年間 +連携施設 1 年間)に、豊富な臨床経験を持つ指導医の適切な指導の下で,内科専門医制度研修力 リキュラムに定められた内科領域全般にわたる研修を通じて,標準的かつ全人的な内科的医療の実段に必要な知識と技能とを修得します。 内科領域全般の診療能力とは,厳器別の内科系 Subspecialty 分野の専門医にも共通して求められる基礎的な診療能力です。また,知識や技能に偏らずに,恵者に人間性をもって接すると同時に、医師としてのプロフェッショナリズムとリサーチャインドの素養をも修得して可塑性が高く様々な環境下で全人 的な内科医療を実Eする先導者の持つ能力です。内科の専門研修では、幅広い疾患群を順次、経験してゆくことによって,内科の基礎的診療を繰り返して学ぶとともに,疾患や病態に特異的な診療技術や患者の抱える多様な背景に配慮する経験とが加わることに特徴があります。そして,これらの経験を単に記録するのではなく,病歴要約として、科学的根拠や自己省察を含めて記載し、複数の指導医による指導を受けることによってリサーチマインドを備えつつも全人的医療を実識する能力を酒談することを可能 とします。

使命

  • 神奈川県相機原医療圏に限定せず、超高齢社会を迎えた日本を支える内科専門医として、1)高い倫理観を持ち、2)最新の標準的医療を実装し、3)安全な医療を心がけ、4)プロフェッショナリズムに基づく患者中心の医療を提供し。職器別専門性に新しく偏ることなく全人的な内科診療を提供すると同時に チーム医療を円滑に運営できる研修を行います。
  • 本プログラムを修了し内科専門医の認定を受けた後も、内科専門医は常に自己研鑽を続け、最新報を学び、新しい技術を修得し、標準的な医療を安全に提供し、疾病の予防、早期発見,早期治 努め、自らの診療能力をより高めることを通じて内科医療全体の水準をも高めて,地域住民,日本国 を生涯にわたって最善の医療を提供してサポートできる研修を行います。
  • 疾病の予防から治療に至る保健・医療活動を通じて地域住民の健康に積極的に貢献できる研修を行い ます。
  • 将来の医療の発展のためにリサーチマインドを持ち臨床研究、基礎研究を実際に行う契機となる研修を行います。

特性

  • 本プログラムは、神奈川県相機原医療圏の中心的な急性期病院である相機原協同病院を基施設として、神奈川県相模原医療圏,近隣医療圏および東京都にある連拶施設とで内科専門研修を経て超高 熊社会を迎えた数が国の安旅報情を理解し、必要に応じた次性のある、地球の文体に合わせた文後的な医療も行えるように訓練されます。研修期間は基幹施設 2 年間+連携施設 1 年間の3年間になります。
  • 相模原協同病院内科施設群専門研修では,症例をある時点で経験するということだけではなく、主担当 医として,入院から退院く初診・入院~退院・通院>まで可能な範囲で経時的に、診断・治療の流れを通して,一人一人の患者の全身状態,社会的背景・療養環境調整をも包括する全人的医療を実騰します。 そして、個々の患者に最適な医療を提供する計画を立て実行する能力の修得をもって目標への到達と します。
  • 基幹施設である相模原協同病院は,神奈川県相模原医療圏の中心的な急性期病院であるとともに、地域の病診・病病連携の中核であります。一方で,地域に根ざす第一線の病院でもあり、コモンディジーズの経験はもちろん、超高齢社会を反映し複数の病態を持った感者の診療経験もでき、高次病院や地城 病院との病病連携や診療所(在宅訪問診療施設などを含む)との病診連携も経験できます
  • 基幹施設である相模原協同病院での1年間(専攻1年修了時)および連携施設での1年間(専攻医 2年修了時)で,「研修手帳(疾患群項目表)」に定められた 70疾感群のうち、少なくとも通算で 45疾店 群,120 症例以上を経験し、日本内科学会専攻医登録評価システム(仮称)に登録できます。そして、専攻医2年修了時点で,指導医による形成的な指導を通じて、内科専門医ボードによる評価に合格できる 29 症例の病歴要約を作成できます(P.31 別表1「相模原協同病院疾患群症例病歴要約到達目標」 参照).
  • 相模原協同病院内科研修施設群の各医療機関が地域においてどのような役割を果たしているかを経験するために,専門研修2年目の1年間、立場や地域における役割の異なる医療機関で研修を行うことによって、内科専門医に求められる役割を実感します。
  • 基幹施設である相模原協同病院での2年間(専攻医1年目および 3 年目)と専門研修施設群での1年間(専攻医 2年目)で,「研修手帳(疾患群項目表)」に定められた70疾患群のうち、少なくとも通算で 56 疾患群,160 症例以上を経験し,日本内科学会専攻医登録評価システム(仮称)に登録できます。可能な限り、「研修手帳(疾熟群項目表)」に定められた70 疾患群,200 症例以上の経験を目標とします (P.31 別表1「相模原協同病院疾患群症例病歴要約到達目標」参照)

専門研修後の成果

内科専門医の使命は、1)高い倫理観を持ち,2)最新の標準的医療を実装し、3)安全な医療を心がけ、)プロフェッショナリズムに基づく患者中心の医療を展開することです。内科専門医のかかわる場は多岐に ったるが、それぞれの場に応じて、

  • 地域医療における内科領域の診療医(かかりつけ医)
  • 内科系教急医療の専門医
  • 病院での総合内科(Generality)の専門医
  • 総合内科的視点を持った Subspecialist

に合致した役割を果たし、地域住民,国民の信頼を獲得します。それぞれのキャリア形成やライフステージ、あるいは医療環境によって,求められる内科専門医像は単一でなく,その環境に応じて役割を果たすことができる,必要に応じた可塑性のある幅広い内科専門医を多く輩出することにあります。
相模原協同病院内科専門研修施設群での研修終了後はその成果として,内科医としてのプロフェッショナリズムの福後と General なマインドを持ち、それぞれのキャリア形成やライフステージによって,これらいずれかの形態に合致することもあれば、同時に派ねることも可能な人材を育成します。そして,神奈川県相模原医療置に限定せず、超高齢社会を迎えた日本のいずれの医療機関でも不安なく内科診療にあたる実力を獲得していることを要します。また、希望者はSubspecialty 領域専門の研修や高度・先進的医療、大学 読などでの研究を開始する準備を整えうる経験をできることも、本施設群での研修が果たすべき成果です。

2.募集専門医数

下記により、相模はr共同病院内科専門研修プログラムで募集可能な内科専門医数は学年3名とします。

1) 施設群全体での剖検体数は4体です。
(相模原協同病院での剖検体数は2021年度実績で7体です。)

2021年度実績 入院患者数
(延人数/年)
外来患者数
(延人数/年)
総合内科 0 6,717
代謝内分泌内科 3,601 8,214
消化器内科 10,359 3,3415
循環器内科 15,737 24,223
腎臓内科 3,753 10,876
呼吸器内科 11,612 8,780

2) 上記以外の領域も、外来患者診療および連携病院での研修を含め、1学年3名に対し十分な症例を経験可能です。

3) 1学年 3名までの専攻医であれば、専攻医2年修了時に「研修手帳(疾患群項目表)」に定められた 45 疾患群、120 症例以上の診療経験と29 病歴要約の作成は達成可能です。

4) 専攻医3年修了時に「研修手帳(疾患群項目表)」に定められた少なくとも 56疾患群、160症例 以上の診療経験は達成可能です、

3.専門知識・専門技能とは

1) 専門知識「内科・研修カリキュラム項目表」参照]
専門知識の範囲(分野)は,「総合内科」,「消化器」,「備環器」。「内分泌」「代謝」、「腎療」「呼吸器」,「血液」、「神経」,「アレルギー」,「原病および類縁疾患」、「感染症」、ならびに「救急」で構成されます。 「肉科研修カリキュラム項目表」に記載されている。これらの分野における「解剤と機能」、「病態生理」 「身体診察」,「専門的検査」,「治療」,「 感」などを目標(到達レベル)とします。

2) 専門技能「技術・技能評価手帳」参照] 内科領域の「技能」は、幅広い疾患を綺羅した知識と経験とに募付けをされた、医療面接、身体診察、検査結果の解沢,ならびに科学的根拠に基づいた幅の広い診断・治療方針決定を指します。さらに全人的に患者・家族と関わってゆくことや他の Subspecialty 専門医へのコンサルテーション能力とが加わり ます。これらは、特定の手技の修得や経験数によって表現することはできません。

4.専門知識・専門技能の習得計画

1) 到達目標(P.31 別表1「相模原協同病院疾患群症例病歴要約到達目標」参照)

主担当医として「研修手帳(疾感群項目表)」に定める全 70 疾患群を経験し、200 症例以上経験することを目標とします。内科領城研修を幅広く行うため、内科領域内のどの疾患を受け持つかについては多様性があります。そこで,専門研修(専攻医)年限ごとに内科専門医に求められる知識・技能・態度の修練プロセスは以下のように設定します。

専門研修(専攻医)1年

・症例:「研修手帳(疾患群項目表】」に定める70 疾患群のうち、少なくとも20 疾患群,60 症例以上を経験し、日本内科学会専攻医登録評価システム(仮称)にその研修内容を登録します。以下,全ての専攻 医の登録状況については担当指導医の評価と承認が行われます。
・専門研修修了に必要な病歴要約を10 症例以上記載して日本内科学会専攻医登録評価システム(仮 称)に登録します。
・技能:研修中の疾患群について、診断と治療に必要な身体診察、検査所見解釈、および治療方針次 定を指導医,Subspecialty 上級医とともに行うことができます
・態度:専攻医自身の自己評価と指導医,Subspecialty 上級医およびメディカルスタッフによる 360 度評価とを複数回行ってた度の評価を行い担当指導医がフィードバックを行います。

専門研修(専攻医)2年

・症例:「研修手帳(疾患群項目表)」に定める 70 疾恵群のうち、通算で少なくとも45 疾患群,120 症例 以上の経験をし、日本内科学会専攻医登録評価システム(仮称)にその研修内容を登録します。
・専門研修修了に必要な病歴要約をすべて記載して日本内科学会専攻医登録評価システム(仮称)への登録を終了します。
・技能:研修中の疾患について,診断と治療に必要な身体診察、検査所見解釈、および治療方針決定を指導医,Subspecialty 上級医の監督下で行うことができます。
・熊度:専攻医自身の自己評価と指導医,Subspecialty 上級医およびメディカルスタッフによる360 度評価とを複数回行って熊度の評価を行います。専門研修(専攻医)1 年次に行った評価についての省察と改善とが図られたか否かを指導医がフィードバックします

専門研修(専攻医)3年

・症例:主担当医として「研修手帳(疾熱群項目表)』に定める全 70 疾患群を経験し。200 症例以上経験することを目標とします。修了認定には,主担当医として通算で最低 56 疾患群以上の経験と計160症 例以上(外来症例は1割まで含むことができます)を経験し,日本内科学会専攻医登録評価システム (仮称)にその研修内容を登録します。
・専攻医として適切な経験と知識の修得ができることを指導医が確認します。
・既に専門研修2年次までに登録を終えた病歴要約は、日本内科学会病歴要約※価ボード(仮称)による査を受けます。査読者の評価を受け、形成的により良いものへ改訂します。但し、改訂に値しない 内容の場合は、その年度の受理(アクセプト)を一切認められないことに留意します。
・技能:内科領城金般について,診断と治療に必要な身体診察、検査所見解釈,および治療方針決定 を自立して行うことができます。
・態度:専攻医自身の自己評価と指導医、Subspecialty 上級医およびメディカルスタッフによる 360 度評価とを複数回行って徳度の評価を行います。専門研修(専攻医)2年次に行った評価についての省察と改善とが図られたか否かを指導医がフィードバックします。また,内科専門医としてふさわしい態度、プロフェッショナリズム,自己学習能力を修得している弁否かを指導医が専攻医と面談し、さらなる改善を図ります。

専門研修修了には、すべての病歴要約 29症例の受理と、少なくとも70 疾患群中の56疾患群以上で計 160 症例以上の経験を必要とします、日本内科学会専攻医登録評価システム(仮称)における研修ログへの登録と指導医の評価と承認とによって目標を達成します。 相模原協同病院内科施設群専門研修では,「研修カリキュラム項目表」の知識,技術・技能修得は必要不可欠なものであり、修得するまでの最短期間は3年間(基幹施設 2年間+連携施設 1年間)とするが,修得が不十分な場合、修得できるまで研修期間を1年単位で延長します。一方でカリキュラムの知識、技術・技能を修得しつつある専攻医には積極的に Subspecialty 領域専門医取得に向けた知識,技術・技能研修を開始させます。

2) 臨床現場での学習

内科領域の専門知識は,広な分野を横断的に研修し、各種の疾患経験とその省察とによって獲得されます。内科ベ城を70 疾感群(経験すべき病飯を含む)に分類し、それぞれに提示されているいずれかの疾患を順次経験します(下記1)~5)参照)、この過程によって専門医に必要な知識、技術・技能を修得します、代表的なものについては病歴要約や症例報告として記載します。また、自らが経験することのできなかった症例については,カンファレンスや自己学習によって知識を補足します。これらを通 じて、遭遇する事が稀な疾患であっても知識状用や経験と自己挙間によって適切な診療を行えるように します。

  • 内科専攻医は、担当指導医もしくは Subspeciaty の上級医の指導の下,主担当医として入院症例と 来定例の診療を通じて、内科専門医を目指して常に研鎖します。主担当医として、入院から退発くれ →・入~退除・通所)まで可能な範囲で経時的に、診断・治療の流れを通じて,一人一人の鹿者の全身状態、社会的背景・旅養環境調整をも包括する全人的医療を実識します。
  • 定期的(毎遇1回)に開催する各診療科あるいは内科合同カンファレンスを通じて,担当症例の病態や診所過程の理解を深め、多面的な見方や最新の情報を得ます。また、プレゼンターとして情報検索およびコミュニケーション能力を高めます。
  • 総合内科外来(初診を含む)と Subspecialty 診療科外来(初診を含む)を少なくても選1回,1年以上 担当医として経験を積みます。
  • 救命外来で内科領城の救急診療の経験を積みます。
  • 当直医として病棟急変などの経験を積みます。
  • 必要に応じて,Subspecialty 診療科検査を担当します。

3) 臨床現場を離れた学習

1)内科領域の数急対応、2)最新のエビデンスや病態理解・治療法の理解、3)標準的な医療安全や感染対策に関する事項、4)医療倫理,医療安全,感染防御,臨床研究や利益相反に関する事項、5)専攻医の指導・評価方法に関する事項、などについて,以下の方法で研します。

  • 定期的(毎週1回程度)に開催する各診療科での抄読会
  • 医療倫理・医療安全・感染防御に関する講習会(基幹施設 2021 年度実纉2回) ※例年2回オンラインにて実施。視聴必須とし、オンラインで視聴できない人を対象に会場での視聴会も開催しています。
  • CPC(基幹施設 2021 年度実繢4回)
  • 研修施設群合同カンファレンス(2018年度:年2回開催予定)
  • 地域参加型のカンファレンス(地域合同カンファレンス随時実施予定)
  • JMECC 受講(連携施設にて)
    ※ 内科専攻医は必ず専門研修1年もしくは2年までに1回受講します。
  • 内科系学術集会(下記「7.学術活動に関する研修計画」参照)
  • 各種指導医講習会/IMECC 指導者講習会

など

4) 自己学習

「研修カリキュラム項目表」では、知識に関する到達レベルを A(病態の理解と合わせて十分に深く知っている)とB(概念を理解し、意味を説明できる)に分類、技術・技能に関する到達レベルをA(複数回の経験を経て,安全に実施できる,または判定できる)、B(経験は少数例ですが,指導者の立ち会いのもとで安全に実施できる,または判定できる)、C(経験はないが,自己学習で内容と判断根拠を理解できる)に分類、さらに、症例に関する到達レベルを A(主担当医として自ら経験した),B 間接的に経験している(実症例をチームとして経験した,または症例検討会を通して経験した),C(レクチャー,セミナー,学会が公認するセルフスタディやコンピューターシミュレーションで学習した)と分類しています。(「研修カリキュラム項目表」参照) 自身の経験がなくても自己学習すべき項目については,以下の方法で学習します

  • 内科系学会が行っているセミナーのDVD やオンデマンドの配信
  • 日本内科学会雑誌にある MCO
  • 日本内科学会が実施しているセルフトレーニング問題

など

5) 研修実.および評価を記録し、苦積するシステム

・日本内科学会専攻医登録評価システム(仮称)を用いて、以下を web ベースで日時を含めて記録します。

・専攻医は全 70 疾熱酵の経験と200例以上を主担当医として経験することを目標に,通算で最低 56 疾患群以上160 症例の研修内容を登録します。指導医はその内容を評価し、合格基準に達したと 断した場合に承認を行います。

・専攻医による逸評価を入力して記録します。

・全29 症例の病歴要約を指導医が校開後に登録し,専門研修施設群とは別の日本内科学会病歴要糸 評価ボード(仮称)によるピアレビューを受け,指摘事項に基づいた改訂を受理(アクセプト)されるまでシステム上で行います。

・専攻医は学会発表や論文発表の記録をシステムに登録します。

・専攻医は各専門研修プログラムで出席を求められる講習会等(例:CPC,地域連携カンファレンス、医療倫理・医療安全・感染対策講習会)の出席をシステム上に登録します。

5.プログラム全体と各施設におけるカンファレンス

プログラム全体と各施設のカンファレンスについては,北幹施設である相談原協同病院臨床研修管理委員会が把握し、定期的にE-mailなどで専攻医に周知し、出席を促します。

6.リサーチマインドの養成計画

内科専攻医に求められる姿勢とは単に症例を経験することにとどまらず、これらを自ら深めてゆく姿勢です。この能力は自己研興を生涯にわたってゆく際に不可欠となります。
相模原協同病院内科専門研修施設群は基幹施設,連携施設のいずれにおいても、

  • 患者から学ぶという姿勢を基本とする。
  • 科学的な根拠に基づいた診断、治療を行う(EBMsevidencebasedmedicine) 最新の知識,技能を常にアップデートする(生涯学習)
  • 診断や治療の evidence の構築・病態の理解につながる研究を行う。
  • 症例報告を通じて深い洞察力を磨く. といった基本的なリサーチマインドおよび学問的姿勢を酒養します。併せて,初期研修医あるいは医学部学生の指導を行う。
  • 後輩専攻医の指導を行う。
  • メディカルスタッフを尊重し、指導を行う。 を通じて,内科専攻医としての教育活動を行います。

7.学術活動に関する研修計画

相模原協同病院内科専門研修施設群は基幹病院,連携病院のいずれにおいても、

  • 内科系の学術集会や企画に年2回以上参加します(必須)
  • 経験症例についての文献検索を行い,症例報告を行います。
  • 臨床的疑間を抽出して臨床研究を行います。
  • 内科学に通じる基礎研究を行います。

を通じて,科学的根拠に基づいた思考を全人的に活かせるようにします。
内科専攻医は学会発表あるいは論文発表は筆頭者2件以上行います。

8.コア・コンビテンシーの研修計画

「コンビテンシー」とは観察可能な能力で、知識、技能、機度が複合された能力です、これは観察可能であることから、その習得を調定し、評価することが可能です,その中で共通・中核となる、コア・コンピテンシー は倫理退・社会性です。
相模原協同病院内科専門研修施設群は基幹施設、連携施設のいずれにおいても指導医,Subspecialty 上級医とともに下記1)~10)について積極的に研鑽する機会を与えます。プログラム全体と各施設のカンフアレンスについては、基幹施設である相校原協同病院海床研修管理委員会が把握し、定期的に B-maillなどで専攻医に周知し、出席を促します。

内科専門医として高い倫理観と社会性を獲得します。

  • 患者とのコミュニケーション能力
  • 患者中心の医療の実
  • 患者から学ぶ姿勢
  • 自己省察の姿勢
  • 医の倫理への配慮
  • 医療安全への配慮
  • 公益に資する医師としての責務に対する自律性(プロフェッショナリズム)
  • 地域医療保健活動への参画
  • 他職種を含めた医療関係者とのコミュニケーション能力
  • 後輩医師への指導

※ 教える事が学ぶ事につながる経験を通し、先輩からだけではなく後輩,医療関係者からも常に学ぶ姿勢 を身につけます。

9.地城医療における施設群の役割

内科領域では、多岐にわたる疾風群を経験するための研修は必須です。相検原協同病院内科専門研修 施設群研修施設は神奈川県相機原医療圏,近隣医療圏および東京都内の医療機関から機成されています。
相模原協同病院は,神奈川県相機原医療圏の中心的な急性期病院であるとともに、地域の病診・病病連携の中校です、一方で、地城に根ざす第一線の病院でもあり、コモンディジーズの経験はもちろん、超高齢 社会を反映し複数の病態を持った患者の診療経験もでき、高次病院や地城病院との病病連携や診療所 (在宅訪間診療施設などを含む)との病診連拶も経験できます。また、臨床研究や症例報告などの学術活動の素養を身につけます。
連携施設は、内科専攻医の多様な希望・将来性に対応し,地域医療や全人的医療を組み合わせて経験 できることを目的に6施設で構成しています。
高次機能・専門病院では,高度な急性期医療、より専門的な内科診療、希少疾患を中心とした診療経験を研修し、臨床研究や基礎的研究などの学術活動の※美を身につけます。地域基幹病院では、相模原協同病院と異なる環境で,地域の第一線における中核的な医療機関の果たす役割を中心とした診療経験をより深く研修します、また,臨床研究や症例報告などの学術活動の※養を積み-ねます。地域医療密着型病院では、地域に根ざした医療,地域包括ケア、在宅医療などを中心とした診療経験を研修します。
相模原協同病院内科専門研修施設群(P.16)は,神奈川県相模原医療圏,近隣医療圏および東京都内の医療機関から構成しています。最も距離が離れている日本大学医学部附属板橋病院は東京都内にあるが、相模原協同病院から電車を利用して、1時間30分程度の移動時間であり、移動や連携に支障をきたす可能性は低いです。

10.地域医療に関する研修計画

相模原協同病院内科施設群専門研修では,症例をある時点で経験するということだけではなく、主 医として,入院から退院<初診・入院〜退院・通院)まで可能な範囲で経時的に、診断・治療の流れを通し一人一人の患者の全身状態、社会的背県・療養環境調整をも包括する全人的医療を実践し、個々の唐に最適な医療を提供する計画を立て実行する能力の修得を目標としています。
相模原協同病院内科施設群専門研修では,主担当医として診療・経験する患者を通じて,高次病院 地域病院との病病連携や診療所(在宅訪問診療施設などを含む)との病診連携も経験できます。

内科専門医研修(モデル)

医師国家試験合格 初期臨床研修
2年
内科専門研修
(基幹施設)
内科専門研修
(連携施設)
内科専門研修
(基幹施設)
-
- ←卒後
1年
←卒後
2年
←卒後
3年
←卒後
4年
←卒後
5年
- - - - 病歴提出 筆記試験

相模原協同病院内科専門研修プログラム(概念図)

基幹施設である相模原協同病院内科で、専門研修(専攻医)1年目および病歴提出を終える裏門研修 (専攻医)3年目に計2年間の専門研修を行います。
専攻医1年目下期に専攻医の希望・将来像,研修達成度およびメディカルスタッフによる 360度評価(内科専門研修評価)などを基に、専門研修(専攻医)2年目の研修施設を調整し決定します。専門研修(専攻 医)2年目の1年間、連携施設で研修をします(図1).なお、専攻医の希望に応じて Subspecialty 研修も可能です。